作品紹介 Introduction

史上初めてカメラが捉えた、最高峰のバレエ団の舞台裏 今、巨大な秘密の扉が開く──

世界三大バレエ団のひとつにしてロシアの至宝、ボリショイ・バレエ団。創立から240年、頑なに閉ざされ続けた舞台裏に史上初のカメラが入り、画期的なドキュメンタリー映画が誕生した。
520億円をかけて完成した新装ボリショイ劇場では、250人のダンサーと3000人のスタッフが創り上げるバレエとオペラが、年間400回以上も公演される。マリーヤ・アレクサンドロワ、マリーヤ・アラシュ、スヴェトラーナ・ザハーロワらスターダンサーによる、「ラ・バヤデール」「白鳥の湖」などの華やかなステージや、ここでしか見られない練習風景も満載だ。
しかし──本作に世界が騒然としているのは、2年前の大事件を真正面から取り上げたこと。バレエ団に隠された“秘密”を明らかにしたのだ──。

世界を震撼させた事件から2年、真相と共に明るみに出たスキャンダルの数々──

2013年、ボリショイ・バレエ団の元スターダンサーにして芸術監督のセルゲイ・フィーリンが何者かに顔面に硫酸を浴びせられるという衝撃の事件で、ソリストのパーヴェル・ドミトリチェンコが逮捕される。二人はキャスティングを巡って対立していた。
やがて事件の背景に隠された、熾烈な勢力争い、嫉妬、横領、賄賂などのスキャンダルが暴かれていく。ロシア政府は新しい総裁としてウラジーミル・ウーリンを送りこみ、そこへ片目を失明したフィーリンが復活する。だが、この二人もかつて反目し合った仲だった。カメラは彼らがぶつかる決定的瞬間を逃さない。果たして、バレエ団はどこへ向かうのか──?

アカデミー賞  受賞プロデューサーが放つかつてない挑戦に満ちた新時代のドキュメンタリー

『マン・オン・ワイヤー』『シュガーマン 奇跡に愛された男』でアカデミー賞®長編ドキュメンタリー賞を2度受賞したサイモン・チンがプロデュース、再びクオリティの高い作品を送り出した。監督のニック・リードは、華麗なるアートに社会的事件を融合させ、観客をスリリングかつドラマティックな世界に引き込むと共に、嫉妬や野心を抱えた生身の人間から生まれるからこそ、美しく情熱的なバレエの世界を描き出す。
事件に判決が下るが、バレエ団の混乱は収まらない。ケガに苦しみ、年齢の限界と闘うダンサーと支えるスタッフ、バレエ団を国際政治に利用しようとする政府に抗う上層部。それぞれの葛藤を抱えながら、世界一のバレエ団の誇りを取り戻すために努力を重ねる人々。彼らの願いはひとつ、最高の舞台を創ること──。ひたむきなダンサーたちが心揺さぶる希望をくれる──。

PAGE TOP